人には、いろいろな好みや価値観、生活スタイルがあります。
100人いれば100通りの生活があるのです。
その生活を支えていくために、介護士の中でも特に訪問介護に関わる介護士は、幅広い仕事をこなしていかなくてはなりません。

訪問介護は基本的に1人で利用者に訪れ、介護を行います。
対応に困ったときにすぐに相談できる先輩がそばにいてくれる環境ではないため、日々、鍛錬し自立心をもって仕事に臨むことが大事です。

基本中の基本として、訪問介護の仕事は時間との戦いになります。
ある程度仕事に慣れるまでは、なかなか時間内でサービスを終わらせることができないことはよくあります。
また、仕事に慣れてきたときも気が抜けやすく、そうなると時間をオーバーしがちです。
そうして時間内に仕事を終わらせようと気持ちが焦ると、ミスが増えたり、慌ただしい様子に利用者に申し訳ない気持ちを抱かせてしまったりするため注意しましょう。

この問題の解決策は、とにかく無駄な時間を削ることです。
例えば洗剤や掃除機は仕事でよく使いますが、その置き場所は家庭により違うため、収納場所をメモしておくと良いでしょう。
訪問前に再度確認することで、探す時間を減らせます。
また料理するときは、利用者の了解をもらって、砂糖と塩を一目でわかるように印をつけさせてもらったり、よく使う調味料があれば、すぐ手の届くところに置かせてもらうようにするとスムーズになります。
こうして無駄な時間を減らしていくことで、時間内に仕事を終わらせられる日も近づくでしょう。